素材管理ソフト『Eagle』を使ってみた所感。

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こんすが、夏加よすがです。

Vtuber兼イラストレーター兼Live2Dモデラー兼動画編集者の夏加よすがです。

相も変わらず絵を描いたり動画を作ったりで、日々素材ファイルが無限に増え続けていきます。

先日、「効果音素材がどれがどれだかわからん」と嘆いていたところ、我が友人さんに『Eagle』なる画像管理ソフトを教えて頂きました。

画像だけでなく音声素材も管理・簡単にプレビュー出来るとのことで、有料だけどめちゃくちゃオススメ!と推薦頂いたので試しに使ってみることに。

今回はその使い方だったり使用感だったりを備忘録していきます。

結論から言うと、めっちゃおすすめできます。

素材管理においての問題

日頃、配布販売されている素材を集めて活用していていろいろと困る場面が出てきました。

素材の内容がわからない

エクスプローラーのプレビューで簡易的に確認出来る画像はともかく、一番困るのが音声ファイルと動画ファイル。

特にサウンドエフェクト(SE)についてはもう言わずもがな、素材フォルダに集めれば集めるほど「どんな時に使った音だっけ?」となりがちです。

その度にいちいちダブルクリックでファイル開いて確認をするのも結構煩わしい作業ですね。

どこからDLしたのかわからない

ダウンロード元がどこだったかなんて別に分からなくてもいい、という人もいるかもしれませんがわたしはなるべく「どこで」「誰から」ダウンロードしたのか把握しておきたいです。

もしかしたら素材使用規約の変更だとか、ファイル破損で再ダウンロードの必要性とか出てくるかもしれないので。

なので基本は素材作者(配布元サイト)ごとに名前を分けたフォルダに格納していますが、こうなると効果音1つを探すためにいくつかのフォルダを開いて閉じてを繰り返す羽目になります。

探し出すのに手間がかかる

わたしは基本的に素材ファイルは「素材フォルダ」➔「配布元別にフォルダ」➔「素材ファイル」といったフォルダ階層にして保存しています。

ここで手間なのが、「あのSE素材って誰から保存してどこに置いたんだっけ」ということ。

先述の通り、どこで誰から保存したかを分かるようにするために素材作者ごとにフォルダを分けるのですが、誰の素材かが分からないと全部のフォルダを漁る羽目になります。

これらの問題について『Eagle』を使うことで解決できる、と教えてもらったので今回インストールを試す運びになりました。

Eagleの機能概要

まず『Eagle』のおおまかな機能紹介から。

  • タグ管理
  • 階層フォルダー
  • スマートフォルダー
  • 画像にメモ
  • 星評価
  • バッチ処理
  • 自動タグ付け
  • パスワード保護
  • 類似画像チェック
  • ビデオ管理
  • 音声ファイル管理
  • フォント管理
  • ウェブブックマーク
  • ビデオブックマーク

※公式ページより

詳細は後で書きますが、ファイル管理に際して「これはどんな素材なのか」「どうしてダウンロードしたのか」「使いやすい素材だったのか」などをメモしつつ管理できる、という感じです。

わたしが特に「これは助かる!」と興味を持ったのは「タグ管理」「画像にメモ」「音声ファイル管理」機能です。

これについても後で詳しく書きますね。

『Eagle』の導入方法

『Eagle』をインストール

まずはインストーラをダウンロードして、パソコンにインストールします。

Eagle – 画像収集と管理するアプリ – 公式ページ

インストールの際は特に細かに設定することがないので割愛します。

『Eagle』を起動

起動したらウェルカム画面が出てくるので、指示に従って「次へ」を押していきます。

ちなみに「ブラウザー拡張機能」というのは、各ブラウザにプラグイン(Google ChromeであればChromeの拡張機能)を導入してウェブサイト上の画像の保存・『Eagle』での管理を手軽にする機能です。

ブラウザと『Eagle』の連携機能だと思って頂ければ。

「ライブラリを作成」の画面では、初めて使うのであれば「ライブラリ作成」で問題ありません。

わたしの場合、ライブラリ名は一旦「素材総合」としておき、ライブラリの場所は「素材すべて」というフォルダを指定しました。

ちなみに「素材すべて」フォルダ内には他に「自作素材」「ダウンロード素材」というフォルダも存在しており、これらは元々所持していた素材ファイルが素材種別と作者に分けて保存してあったところです。

※ライブラリ名は後から変更することも、ライブラリからライブラリへファイル移動することも可能ですので、とりあえずわかりやすいもので作りました。

ライブラリの作成・管理

まず初期起動でライブラリを作成して開始すると、こんな感じの画面が出てきますよね?

この時点でもなんとなく使い方は直感的にわかるのは良いところですね。

ファイルをドラッグ&ドロップして放り込めば、この画面に素材一覧が並べられて出てきます。

左側に見える「フォルダ」機能も活用すれば、このライブラリ内で画像素材・音声素材・動画素材といったように分けての管理が出来るはずです。

複数ライブラリ作成と運用について

最初、ライブラリ作成はダウンロード素材・自作素材とで別個に分けて作ろうと思っていたのですが、わたしの個人的な所感から言うと「ライブラリで分けない方が便利そうかも」といった感じです。

ライブラリは複数作ってみると画面左上のプルダウンリストにてライブラリ切り替えできることが窺えます。

例えばライブラリを「画像素材」「音声素材」「動画素材」と別々に作った場合、いちいちプルダウンリストから選んでページ切り替えは頻度が高いほど手間でしょう。

「素材総合」というライブラリで作成しておき、ライブラリ内の階層フォルダで分けていった方がぱっと取り出しやすく管理の手間が減るはず。

ということで、ひとまず全ての素材を同一ライブラリ上で管理する方針で使用開始しました。

後々になってライブラリを分割しようと思えば出来そうでしたので、各々で自分に合う方法を選んだほうが良さげです。

『Eagle』のファイル管理方法

各種分類機能について

最初におおまかに挙げたように、『Eagle』にはファイルの分類を定義できる機能が備わっています。

今選択しているファイルは一番左上の音声ファイル、そのファイルに関する情報が右側サイドバーに表示されている図です。

ファイル基本情報

画面の右上の波形プレビューの直下あたりに、ファイル名・メモ・サイトURLを記載できる欄があります。

第三者からダウンロードしてきた素材であれば、配布元ページのURLを記載しておけば何かあった時に便利かもです。

メモ欄には、例えば「このSEはタイトル字幕の出現時に使う」など書いておけば、扱いやすくなるのではないでしょうか。

タグ管理

各素材ファイルに「タグ」を付けることが出来ます。

タグを付けることで使用用途や場面が分かりやすくなったりしますし、タグから検索なども出来ますので大変便利です。

特に次のような項目をタグとして追加するといいかもしれません。

  • 素材作者名やダウンロード元サイト名
  • 商用利用の可否
  • 素材の時代やジャンル(現代・中世ファンタジー・近未来SF・和風など)
  • 音声ループ再生の可否(BGM系素材に)
  • その他自分で管理しやすいタグ

特に商用利用の可否については、ダウンロードしてしばらくすると忘れがちになるので絶対記載すべきですね。

あの素材は他者製ダウンロードだったか、自作素材だったか……と迷った時も「動画素材」タグや「エフェクト」タグなどから検索できるため、以前より探し回らなくていいはず。

ちなみにタグ管理機能……めちゃくちゃ便利なことに、フォルダに入れると自動で指定のタグを付けるという機能まで備えています。

自分で用意した「動画素材」フォルダを右クリック➔「自動的にタグを設定」で出てくるウィンドウがこんな画面です。

ここに任意のタグ……わたしの場合ならこのフォルダは動画素材全般を入れる場所なので、ひとまず「動画素材」タグは必須ですよね。

もしフォルダを細分化する場合、オーバーレイエフェクト用のフォルダなら「オーバーレイ」とか、何かが弾けたり舞うようなエフェクト用のフォルダなら「パーティクル」などを加えるといいかもしれません。

インフォメーション欄

ファイルのサイズや形式、再生時間といった基本的な情報の他、BPM(恐らく自動計測)や評価記入欄といったものまであります。

評価記入欄には自分で★5段階で設定できるようで、この音源は使い勝手が良かったから★5にしておくなど使い道は自分次第です。

一覧ズーム機能

これは地味にありがたいことに、一覧画面の各ファイルの表示サイズは結構細かく変更できます。

音声素材ファイルの管理

こちら、わたしが一番期待しているまである音声ファイル管理。

今回は画像素材よりも音声素材・動画素材の管理を主目的として『Eagle』導入に至ったので、早速音声素材ファイルでどんな風に管理できるか試します。

試しにいつも使っているサイトのサウンドエフェクト系ファイルをここにドラッグ&ドロップで追加してみましょうか。

すると……。

音声ファイルの名前・再生秒数・波形が一覧にどばーっと出てきました。

波形でおおまかにワンポイント系SEなのか、環境音系SEなのかなど察せられるのがいいところですね。

しかし『Eagle』における音声管理の真価は波形がぱっと見で分かることではありません。

これらのファイルプレビューにマウスカーソルを乗せると、なんと音声がプレビューとして鳴るんですよね、超便利。

今まで1ファイルずつダブルクリックしてメディアプレーヤー開いて確認して「これも違う、これも……」と探していた作業が大幅に短縮されます。

このプレビュー機能に関しては動画ファイルにおいても同様で、動画ファイルの場合は映像と音声の両方をマウスオーバーだけでプレビュー可能です。

素材確認のためにいちいちファイルを開かなくていいのはかなりメリットです。

ファイルの検索方法

『Eagle』内のファイル検索には以下の方法が使えます。

  • カラー検索(類似色コード検索)
  • タグ検索
  • フォルダから検索
  • 形から検索(正方形・横方向・比率等)
  • 評価検索(ユーザー定義の★)
  • タイプ検索(ファイル形式)

その他、ユーザー定義で多様な検索方法をピン留めして設置できるようです。

個人的に使いそうだなと思ったのは追加日や変更日ですかね。

7日間、30日間、90日間、365日間など期間指定して「いつ作ったファイルか」から検索することが可能です。

『Eagle』のその他活用方法

以上が基本機能でしたが、『Eagle』は通常の画像・動画ファイル以外にも一部他社製アプリケーションファイルにも対応しているようで、なんとCLIP STUDIO PAINT PROやPhotoshopのプロジェクトファイルもプレビュー出来るようですね。

わたしのPC環境下では.clip形式はプレビューできますが、.psdファイルはいつもPhotoshopアイコンになってしまってどれがどれだか……になっていたので、これはありがたい機能。

自力でフォルダ管理するより『Eagle』でタグ付け・メモ入力して管理したほうが、今後何かと便利そうですし全部『Eagle』に入れてもいいなぁと思います。

CLIP STUDIO PAINT PROでイラストやファンアートを描いている人は多いハズなので、「誰を描いたのか」「どんな衣装を描いたのか」「」

イラストの他に、IllustratorやBlenderあたりにも対応しているらしく、もし今後これらのプロジェクトファイルも使うことがあればファイル管理に活用できそうです。

調べてみたところ、『Eagle』はブラウザ以外にも連携可能なアプリケーションが存在するようです。

  • Google Drive
  • iCloud
  • Dropbox
  • OneDrive
  • Synology Drive
  • Stable Diffusion

今回わたしは使用していませんが、連携してデータ共有できるようです。

『Eagle』プラグインもある

『Eagle』内の機能拡張をするためのプラグインもいくつかあります。

対応形式を拡張する機能、ファイル形式を変換(コンバーター)する機能などなど。

動画をGIFに変換できたりするみたいですね、いつか使ってみたい。

『Eagle』を使った感想

めっちゃ便利やん、もっと早く使ってみればよかった!

というのが総括しての感想です。

特にイラストや動画編集をする方は使って損はしないなという感じです。

フォルダを開きまわって膨大な素材ファイルから目当ての素材を探すだけで時間を食ってしまっている……という方はおすすめです。

配信者でサムネイル画像を全部残しているような人にもおすすめかな、配信内容やゲームごとにタグ付けしておけば探しやすいですし。

動画投稿者であれば、投稿した完成品動画をバックアップとして保存しておくのもアリではないでしょうか。

サブスク制ではなく買い切り、しかもお値段的にまだ手を出しやすい価格なのもメリット。

最初は無料で30日間体験版(特に機能制限は無さそう?)が使えるので、クリエイターさんはぜひ一度使って見て下さい。

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